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初庚申大祭
開催予定日 1月10日
例年開催日 例年1月第2日曜日
地区 浜北区
開催地 庚申寺(浜北区宮口)
主催者 調査中
文化財区分 未指定
カテゴリー 露店
開催状況 開催されます
百姓の祭り
 庚申寺(こうしんじ)は、臨済宗方広寺派の寺院です。ここに庚申堂があり庚申尊天(こうしんそんてん)が祀られています。
 庚申というのは、60日に1度まわってくるカエサルの日のことで、この夜眠ると、腹の中にいるさんしの虫が天帝にその人の悪口を告げるから、眠らないで身を慎んで過ごす日とされ、平安時代には貴族、鎌倉時代には武士、江戸時代から農民もこの行事を行うようになりました。
 眠らない方法として、庚申講を作って当番の家に集まり、「南無梵天青面金剛童子」(なむぼんてんせいめんこんごうどうじ)という真言を何回も唱え、恐ろしい顔をした庚申像の掛け軸を拝んでから会釈し、それから朝まで色んな話をして過ごしました。話の内容は何でもよかったのですが農業のことが多かったので、庚申さんは百姓の神様であるといわれる様になりました。
 その年の最後の庚申講を「しまい庚申」と言って、生木を削って和尚さんに庚申の真言を書いてもらい、祀っていました。正月の「初庚申」のときは庚申寺にお参りをしていました。
 「初庚申」の日は各地の庚申組の代表が、賽銭や農作物を「庚申尊天御初穂」(こうしんそんてんおはつほ)と書いた帳面に記入して奉納し、祈祷を受けるので、多くの参詣者で賑わい、境内はもちろん、町の通りにまでサーカスや芝居、鯉売り、各種露店商が並びました。
 百姓の祭りだからということで、寺で種銭を借りて、境内で売っている野菜の種や苗木を買い、翌年、倍返しをします。
 今は1月15日を祭りの日と決め、朝から甘酒の接待や余興などを行っています。
(参考文献:静岡県民俗学会(1990):『静岡県の祭ごよみ』:静岡新聞社)
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