ナタ餅(ヤク餅)
開催予定日 | 1月28日 |
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例年開催日 | 例年1月15日と28日 |
地区 | 浜北区 |
開催地 | 各家庭(浜北区中瀬) |
主催者 | 調査中 |
文化財区分 | 未指定 |
カテゴリー | その他伝統 |
開催状況 | 調査中 |
厄を落とす餅
節分は、めでたく春立つ日への年越し(節分年越し)の日でもあったので、この日に餅をついて祝うところも少なからずありました。
遠州に見られるこの日の餅づくり「ナタ餅」の風習は、この地域に独特の伝承を含んでいて、大いに注目されます。
ナタ餅作りは戸口のところで行われ、まず臼に入れた煎り大豆を杵で潰して荒挽きの黄粉にします。できた黄粉は、藁ミゴ2本を十字に組んで敷いた箕の中に広げます。
次に、黄粉を挽いたその臼で、一臼餅をつきあげてそのままこの箕に移しとり、それを戸口の脇にある一室におきます。その場で主人は、箕の中の餅をちぎって1つずつの小さな餅とし、これを黄粉にまぶして作ったたくさんのナタ餅を箕のなか一面に並べて立てておきます。
できあがったナタ餅は、そのままの状態でこの部屋に置き、1、2分間あかりを消して家の中を真っ暗にします。その間、主人はひっそりと別室で身を潜め、鬼がこの餅を食べに来るのを待ちます。昔はこれらを雨戸なども全て閉めて行っていました。
それが終わると大戸口の戸を開けます。すると以前は近所の子供たちが「ナタ餅お貸せ」と言って訪ね入り、主人がこのナタ餅を分け与えて、すぐにその場で食べさせていました。
(参考文献:富山昭(1992):『静岡県民俗歳時記』:静岡新聞社)
遠州に見られるこの日の餅づくり「ナタ餅」の風習は、この地域に独特の伝承を含んでいて、大いに注目されます。
ナタ餅作りは戸口のところで行われ、まず臼に入れた煎り大豆を杵で潰して荒挽きの黄粉にします。できた黄粉は、藁ミゴ2本を十字に組んで敷いた箕の中に広げます。
次に、黄粉を挽いたその臼で、一臼餅をつきあげてそのままこの箕に移しとり、それを戸口の脇にある一室におきます。その場で主人は、箕の中の餅をちぎって1つずつの小さな餅とし、これを黄粉にまぶして作ったたくさんのナタ餅を箕のなか一面に並べて立てておきます。
できあがったナタ餅は、そのままの状態でこの部屋に置き、1、2分間あかりを消して家の中を真っ暗にします。その間、主人はひっそりと別室で身を潜め、鬼がこの餅を食べに来るのを待ちます。昔はこれらを雨戸なども全て閉めて行っていました。
それが終わると大戸口の戸を開けます。すると以前は近所の子供たちが「ナタ餅お貸せ」と言って訪ね入り、主人がこのナタ餅を分け与えて、すぐにその場で食べさせていました。
(参考文献:富山昭(1992):『静岡県民俗歳時記』:静岡新聞社)
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